外国人インターンを導入する企業が増えている理由

いま、多くの企業が選ぶ“相互成長の選択肢”
Written by
Satomi Abe
Published on
July 2, 2025

|外国人インターンシップとは?

日本の企業でも耳にするようになってきた「外国人インターンシップ」。これは、企業が海外の学生(あるいは若手社会人)を受け入れ、実際の業務を通して就業体験をしてもらう制度です。企業にとっては、仕事内容や職場の雰囲気を海外の人に知ってもらえるチャンスであり、学生の働く意欲や人柄を知ることもできます。一方、学生にとっては、将来のキャリアを考えるうえで、日本の業界や企業文化を直接理解し、選択肢を広げる貴重な機会になります。
2022年6月、文部科学省、厚生労働省、経済産業省の3省連名で発表された『インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方』によると、インターンシップの目的は、学生が自身の能力を仕事において発揮できるかを見極めるために、関心のある分野やキャリアに関連した就業体験を行う活動と定義されています。3省が示す4つのタイプでは、企業や学生がどのレベルの就業体験を得られるかが異なります。

タイプ1: オープン・カンパニー
企業版オープンキャンパスとも言えるもので、企業や就職情報会社の情報提供が目的です。そのため就業体験はなく、学生は気軽に参加でき、企業や業界への理解を深める場となります。

タイプ2: キャリア教育
企業がCSR活動として実施するプログラムや大学主導の産学協働プログラムが該当します。就業体験は任意で、学生が自身のキャリアに対する理解を深める機会を提供します。

タイプ3: 汎用的能力・専門活用型インターンシップ
企業や地域コンソーシアムが実施するプログラムで、汎用的なスキルや専門性を重視したプログラムの向上が目的となっています。オンライン参加も可能で、無給が基本ですが、業務内容によっては有給となる場合があります。活動期間は、以下となっています。

・汎用的能力活用型:短期(5日間以上)
・専門活用型:長期(2週間以上)

タイプ4: 高度専門型インターンシップ
博士課程学生を対象としたジョブ型研究インターンシップ形式で、文科省と経団連が共同で試行している段階であり、今後の展開が期待されています。

※厚生労働省 「インターンシップについて」を基に編集

企業は自社の目的に合った形態を選び、最大限の効果を得られるよう設計することが重要です。
インターンシップは、「企業が教える」「学生が学ぶ」という一方通行の関係ではありません。むしろ、お互いが刺激を受け、成長できる関係づくりが大切になります。外国人インターンシップは“相互成長の場”として、ますます注目されているのです。

|Story Agencyの取り組み

Story Agencyでは、アメリカ、カナダ、フランス、オランダなど欧米を中心とした意欲的で優秀な学生と、日本企業がインターンシップを通じてスムーズにつながる機会を提供しています。マッチングから受け入れ、インターンシップ終了まで、双方にとって実りある経験となるようサポートしています。
学生たちは「日本で働いてみたい」「日本のビジネス文化を学びたい」といった強い想いを持って来日します。中には「将来は日本でエンジニアとして就職したい」という明確な目標を持つ学生も多く、どの学生も高い意欲と好奇心をもってインターンに臨んでいます。

一方で、企業の皆さまからは、次のようなお悩みをよく伺います。
「海外人材に興味はあるけれど、いきなり採用はちょっと不安」
「実際、海外人材ってどんな感じなの?」
「まずは社内に多様性を取り入れる取り組みから考えている」
そんな企業の皆さまに選ばれているのが、Story Agencyのインターンシップ。低リスクで始められる“入り口”として導入しやすく、初めての外国人受け入れにも適しています。また、Story Agencyは、企業と外国人インターンのマッチングをするだけではありません。
インターンの来日のためのビザや滞在先のサポート、そして滞在中のトラブル対応や相談窓口まで、企業の負担をできる限り軽減できるよう対応しています。初めての受け入れでも、安心してスタートできる体制です。
こうした環境の中で、企業とインターン生が出会い、言語や文化の壁を越えて少しずつ関係を築いていける仕組みを整えることが今後より重要になってきていることを日々実感しています。

|企業にとっての外国人インターンシップのメリット

外国人インターンの受け入れは、企業の中に新しい風を吹き込み、採用の幅を広げるだけでなく、チームや組織の成長につながる貴重な機会です。

企業ブランディングの強化
「外国人インターンを受け入れている=多様性・先進性のある企業」として認知され、採用市場や顧客からの評価が向上します。就職希望者や若手社員にとっても魅力的な職場として映り、採用力アップにもつながる可能性があります。

②異なる視点で組織に“新しい風”を
海外で育ったインターン生が持つ多様な価値観や視点は、既存のサービスや商品を見直すきっかけにもなります。若者ならではの柔軟な発想により、
・新たな市場開拓のヒント
・SNSの効果的な活用法
など、思わぬ気づきが得られることもあるかもしれません。

③チームの国際対応力が自然とアップ
日々のやりとりの中で、以下のようなスキルが磨かれることもあります。
・英語でのコミュニケーション
・文化的背景に配慮した説明
これにより、社員の「伝える力」や「多様性への理解力」が育まれ、海外展開やインバウンド対応にも活かせる組織力が高まります。

④将来の採用候補を“見てから繋がる”
数週間〜数か月の実務を通じて、インターン生の姿勢・能力・チームとの相性をじっくり確認することができます。様々なインターンの受け入れを通して、「また一緒に働きたい」と思える人材と出会えるチャンスもあります。

|実は、日本語も話せます!意外な語学力

外国人インターンと聞くと、「英語しか話せないのでは?」「言葉の壁が心配」と感じる方も多いかもしれません。でも実際に受け入れてみると、そんな不安は良い意味で裏切られることもあります。
というのも、Story Agencyがご紹介するインターン生の中には、日本語で日常会話ができる学生もいます。たとえば、日本語を大学で副専攻している、両親(またはどちらか)が日本人、日本のポップカルチャーが好きで独学してきた、あるいは日本に住んでいた経験がある…など、きっかけはさまざまですが、彼らの“日本への関心の高さ”は共通しています。
オリエンテーションの中でも、日本語で自己紹介をしたり、企業担当者に笑顔で質問したりと、自然なコミュニケーションができる様子が見られます。もちろん、業務で専門的な用語が出てくる場面では英語を交えることもありますが、そこは柔軟に対応できるような体制づくりも必要です。

来日したインターンにオリエンテーションを実施!

先日も、アメリカから来たインターン生を迎えるオリエンテーションを実施しました。自己紹介をしながら緊張した表情を見せる学生たちと、同じ空間で過ごしながら、日本での新しい一歩を踏み出そうとしている姿に、私自身も初心にかえるような気持ちになりました。国も文化も違う中で、勇気を出して飛び込んでくる彼らの姿勢には、毎回学ばされます。そして、そんな彼らを受け入れる日本の企業の存在が、どれだけ貴重であたたかいものかを、改めて実感しました。

インターンの活躍はもちろん大切ですが、企業の現場が変わっていく、その「過程」も私たちが大切にしている価値です。今後も、企業が外国人インターンと簡単につながるきっかけの提供と国を越えた学びと成長の場を提供し続けていきます。

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