“リアル”が語る、自社の魅力。

外国人学生が見つける企業の強みとは?
Written by
Story Agency編集部
Published on
November 6, 2025

SNSや採用サイト、オウンドメディアを使い、「もっと自社の魅力を伝えたい」と発信する企業はこの数年で一気に増えました。しかし実際には、「伝えたいことが思うように届かない」「会社の“リアルな姿”をどう表現すればいいのかわからない」…そんな悩みを抱える声も少なくありません。

文部科学省の令和6年度「就職・採用活動に関する調査」によると、実務体験型(タイプ3)のインターンシップを実施する企業の9割以上が、その目的として「自社への理解促進」を挙げています。多くの企業が、自社を理解してもらうことを重視しているにもかかわらず、実際にはその魅力が十分に伝わっていない現状があります。

出典:文部科学省「令和6(2024)年度 就職・採用活動に関する調査(企業)調査結果報告書」

制度や仕事内容は説明できても、そこにある「人の温度」や「文化の空気感」までは伝わりにくい。そこで新たな視点として注目されているのが、外国人インターンによる発信です。彼らは、日本人社員にとって当たり前の日常の中に「その企業らしさ」を見つけ出し、素直な言葉で伝えます。そのリアルで新鮮な視点は、海外の学生だけでなく、日本人学生にも響く共感のストーリーになります。
つまり、外国人インターンの視点は、企業が自社の魅力を再発見し、それをより自然に伝えるための「鏡」のような存在なのです。

外から見た「当たり前」が、企業の強みになる

外国人インターンは、異なる文化的背景を持ちながら日本企業で働く体験を通して、社員が当たり前に行っている行動や価値観に新しい意味を見出します。

たとえば、
「日本人社員の丁寧なメール対応に、企業文化を感じた」
「プロジェクトの進め方から、チームの信頼関係が伝わってきた」
「お客様の要望に最後まで寄り添う姿勢に、この会社らしさを見た」


社員にとってはごく日常の一コマでも、海外の学生には新鮮で心に残る体験として映ります。そうした小さな気づきこそが、外から見たときの「その企業らしさ」であり、魅力そのものです。外の視点を取り入れることも、これからの企業ブランディングを強くする鍵になるのです。

「発信」は目的ではなく、体験の延長線上にある

Story Agencyは、日本企業と主に欧米の学生をつなぎ、就業体験プログラムを通じて企業の魅力を発信する仕組みを提供しています。学生たちは業務体験を通して日本企業の働き方や考え方を学び、その中で感じたことを自発的に発信することがあります。学生一人ひとりのリアルな声だからこそ、その言葉には真実味と信頼感が生まれます。
たとえば、インターン生がSNSで「この会社のエンジニアチームでは、コードレビューのときにどうすればもっと良くできるかを全員で考えていて、一人の意見も大切にしていた」と投稿したとします。
それは、企業が自ら「チームワークを大切にしています」と発信するよりも、ずっと説得力があります。なぜなら、外から見たリアルな体験ほど、企業文化の本質を自然に伝えるものはないからです。
このような自然発生的な発信が、結果的に企業のブランドを育てていくことがあります。外国人インターンは企業の魅力を外の目線で発見し、可視化してくれる“共感の媒介者”なのです。

海外目線の発信が、国内採用にも好影響を与える

外国人インターンによる発信は、海外の人材だけでなく、国内の若手層にも響くケースがあります。異なる文化を持つ学生が、自社の魅力を客観的に語ることで、「こんなふうに見えているのか」と社員自身が気づきを得たり、「この会社はオープンで多様な人を受け入れている」といったポジティブな印象が広がります。
実際に、Story Agencyを通じて外国人インターンを受け入れた企業の中には、採用イベントで「外国人インターンの方を受け入れている会社ですよね?」と学生から興味を持たれたという声もあったそうです。海外からの視点は、単なる国際交流にとどまらず、企業文化を再発見する鏡にもなっているのです。

広報担当者が語るより、“体験者の声”が響く時代へ

情報があふれる現代では、企業が自ら「良い会社です」と伝えるだけでは、受け手には響きにくくなっています。その一方で、体験者のリアルな声は、口コミのように信頼を生みやすい。採用・広報の分野でも、「語る」から「感じてもらう」へとシフトが進んでいます。
外国人インターンの発信は、その最前線にあります。彼らの視点は、企業が見落としがちな「空気感」や「人との関わり方」まで切り取ってくれます。たとえば、職場での何気ない挨拶や、仕事後のコミュニケーション、オフィスの雰囲気など。それらは広告では伝わらない企業の人格を形づくる要素です。
その意味で、外国人インターンシップは「採用広報の代替手段」ではなく、企業文化そのものを外から映し出す鏡のような存在だと言えるでしょう。

企業ブランドは“外のまなざし”から磨かれる

外国人インターンを受け入れることは、単に海外の学生に経験を提供するだけではありません。彼らが見つける「小さな発見」こそが、企業のブランディングにおいて大きな価値を持ちます。

・自社の魅力を社員以外の視点で捉え直すことができる
・発信を通じて国内外の潜在的ファンを増やせる
・社員が“自社の良さ”を再確認する機会になる

これらはすべて、インターンシップという“就業体験”から自然に生まれる副産物です。意図的な広告や戦略的ブランディングではなく、リアルな体験を通して企業が語られるという点に意味があります。

共感されるブランドづくりは、「体験」から始まる

2025年のいま、企業ブランディングにおいて求められているのは、「いかに本質的な魅力を伝えられるか」という問いです。外国人インターンの存在は、企業がそれに答えるための新しい手段になり得ます。
彼らの視点が、企業の当たり前を再定義し、その姿を国内外に自然に伝えていく。共感されるブランドは、外のまなざしから育ちます。外国人インターンの体験は、企業の「言葉にできない魅力」を形にする最初の一歩なのです。

まとめ

外国人インターンシップで生まれる体験や発信は、企業にとって大きな価値を持ちます。外の視点で企業文化を見つめ直すことは、ブランドを「飾る」ことではなく、「深める」ことに繋がります。自社の当たり前を、世界の若者がどう感じるか。そのリアルな声こそが、次世代の採用広報のヒントになるかもしれません。
Story Agencyは、そうした「企業と世界をつなぐ体験」をつくっています。海外の学生とつながる機会に興味がある企業様は、ぜひお気軽にご連絡ください。

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