就業体験で組織力アップ

海外学生の受け入れで社内の知見を広げる
Written by
Story Agency編集部
Published on
December 1, 2025

「学び・成長」「ナレッジ蓄積」としての外国人就業体験が注目される理由

就業体験で外国人を受け入れることは、社員の視点や日常業務の進め方に小さな変化が生まれます。単なる採用候補としてではなく、社員自身も海外の知見を取り入れながら、組織の働き方を見直すきっかけになります。海外から来る学生や若手人材と一緒に仕事を進める中で、企業も普段は気づきにくい課題や新しい発想が自然と浮かび上がってくるため就業体験を活用する企業が増えているのも事実です。
一方で、政府も外国人受け入れ体制の整備を進めています。2025年11月4日には「外国人の受入れ・秩序ある共生社会実現に関する関係閣僚会議」が設置され、来年1月までに基本方針が策定される予定です。企業を含めた受け入れ体制の総点検がより重要となり、透明性の高い運営や体制整備が求められる時代になっています。

首相官邸:「外国人の受入れ・秩序ある共生社会実現に関する関係閣僚会議(第1回)」

海外学生が社内の学びの触媒になる理由

海外学生と一緒に働くと、普段は当たり前に思っていることが「実は改善できるかも」と気づく瞬間があります。社員と海外学生の協働は、互いに学び合う場になります。

  • 日常の“当たり前”を見直すきっかけ
    日本人社員には当たり前に思える業務手順や報告の方法も、海外学生からすると疑問や提案が出てきます。このやり取りが、新しい視点を生むのです。

  • 双方向の学び
    教える側の社員は業務を整理して伝えることで理解が深まり、海外学生の問いかけが新しい発想や改善アイデアを引き出します。

  • 多様な視点によるナレッジ創出
    書類の作り方や会議の進め方、顧客対応の方法など、外部の視点からの指摘が、社内の改善につながります。

  • 社員の育成にもつながる
    海外学生に伝える経験は、若手社員や管理職にとって教育・指導スキルの習得の場になります。

実践メソッド — 社内の学びを引き出す具体的な取り組み

1. 日常業務での協働(オンザジョブ学習)

プロジェクトの一員として海外学生に参加してもらいます。資料作成や分析、会議での意見出しの体験など、実際の業務に触れながら一緒に考えることで、社員も業務の本質を整理する機会が増えます。

2. 異文化ワークショップやブレインストーミング

定期的にテーマを決めてワークショップを行うと効果的です。テーマは、業務改善や新規事業、海外展開、UX改善など。社員と海外学生が自由に意見を出す場を設けることで、日常業務では見えにくい課題や固定観念に気づくことができます。

3. 振り返りを制度化する

週次・月次で振り返りの時間を作り、学びや気づきを共有します。「うまくいったこと」「改善できそうなこと」「学びになったこと」を言語化すると、組織全体のナレッジとして蓄積できます。

4. ナレッジを資産化する

振り返りで得た知見や改善案は、ドキュメント化して社内で共有します。マニュアルや提案リストとして残すことで、海外学生が帰国した後も活用でき、組織の資産として定着します。

成長を可視化する

学びや改善の効果を測ることで、取り組みの価値がさらに高まります。例えば、

  • 社員・海外学生の満足度や学びの実感

  • 改善提案やアイデアの数

  • 若手社員の定着率や離職率の変化

  • 新規プロジェクトや業務改善の実績

こうした指標を確認することで、取り組みの成果を客観的に評価できます。

成功のポイント

  • インターンを受け入れる際は、業務の相手としてではなく、知見を交換しながら学び合うチームメンバーとして迎える

  • 異文化や違いを尊重する姿勢を社内で共有する

  • 振り返り・共有・継続の仕組みを必ず設ける

  • 社員が自由に意見や提案を出せる心理的安全性を確保する

|「学びと知見の受け入れ」としてみる外国人就業体験

外国人就業体験は、社員の学びや組織のナレッジ、社内文化のアップデートに大きな力を発揮します。企業は透明性の高い受け入れ体制を整えつつ、インターン生との協働から得られる学びを社員や組織全体に活かすことで、今後の競争力を高めることができます。

Story Agencyでは、企業と主に欧米の学生を「就業体験」としてマッチングするサービスを展開しています。海外学生の就業体験の受け入れに関心のある企業の方は、まずはお気軽にご相談ください。

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