外国人就業体験は本当に企業のメリットになる?

短期受け入れで生まれる5つの社内価値
Written by
Story Agency編集部
Published on
December 8, 2025

欧米からの外国人学生を「就業体験」として受け入れる企業が増えている中、多くの企業が最初に気にするのが、「体験型の短期受け入れでも、企業側のメリットは本当にあるのか?」という点です。
実際、経営層ほどこの問いの“具体度”を重視します。単なる交流や文化体験ではなく、社内にどんな価値が生まれるのかが明確でないと、一歩を踏み出しづらいのは当然です。

そこで本コラムでは、企業から特に質問される5つのポイントを深掘りしながら、短期就業体験だからこそ得られる企業側のメリットを具体的に整理します。

① 新規事業のヒントになる?

短期の就業体験でありながら、海外の生活者視点消費行動の規範を直接聞けることは、企業にとって大きな刺激になります。

  • 日本では当たり前のUXが海外視点では全く違う
  • “海外の常識”から見た「なぜ日本企業はこうするのか?」という素朴な疑問
  • 自社のサービスが海外でどう見えるかのリアルな反応

こうした生の声は、デスク調査では得られない視点であり、新規事業のアイデア源や、既存事業の改善ポイントとして活用されています。
特に欧米の学生は意見表明が得意なので、短期間でも質の高い対話を重ねることができます。

② 海外視点のアイデアはどれくらい役立つ?

企業が最も驚くのは、想像以上に「気づきの密度が高い」ことです。
たとえば、

  • ある企業では、商品パッケージについて“英語圏ではこう読まれる”という指摘から改善案が生まれた
  • 観光コンテンツの魅力発信で、海外の学生が「現地ではこう伝えるべき」というコピー案を提案
  • Webサイトを「海外の検索者視点」で分析し、改善点が明確に

短期でも、生活者・ユーザーとしての洞察は即戦力です。これは「労働力」ではなく、“文化背景 × 生活者視点”という価値提供だからこそ、短期間でも十分に効果が出ます。

③ インバウンド改善に気づきは得られる?

インバウンド施策の課題は、“日本人が気づいていない不便” にあります。海外学生とのディスカッションでは、以下がよく出ます。

  • 案内表示のわかりにくさ
  • 文化的差異による誤解
  • 情報の多さ/少なさのバランス
  • 海外の旅行者が求める“安心感”や“ストーリー性”

それらをもとに、「外国人が迷わないUI/UX」「海外の人に刺さるメッセージ」へと改善するきっかけが得られるため、インバウンド部門や広報部門から特に評価されています。

④ 社員の成長にどう役立つ?

短期就業体験が最も効果を発揮するのは、実は社内の成長です。

  • 価値観の違いをどう受け止め、どう説明するか
  • 英語力よりも「要点を簡潔に伝える力」が求められる
  • 文化の違いをポジティブに活かすコミュニケーション

社員は自然と “異文化で理解し合う技術” を学びます。これはグローバル展開だけでなく、国内の多様な顧客・社員と向き合う上でも有効なスキルです。また、若手社員にとっては
「教えることで自分の仕事を整理できる」という成長効果もあります。

⑤ 将来の海外採用につながる?

短期就業体験は「採用目的」ではありませんが、企業にとっては海外採用のリスク低減になります。

  • 海外の学生が日本企業に何を求めているか
  • 日本の働き方をどう感じるのか
  • どんな企業文化が海外人材に合うのか

実際に体験者と接点を持つことで、“海外採用における成功・失敗のポイント”が肌感覚で理解できるようになります。採用の即決に至らなくても、「海外採用の解像度」が一気に上がるという点が、多くの企業から評価されています。

短期だからこそ得られる「社内価値」がある

短期の“体験型”プログラムの、外から来た視点が社内に与える影響は計り知れません。

  • 新しい目線が社内に活性を生む
  • 業務の見えない前提が明らかになる
  • グローバル感度が自然と高まる
  • 社員同士のコミュニケーションが改善される
  • 顧客理解の幅が広がる

つまり短期就業体験は、「アイデア」と「社内成長」を生む“小さな触媒”としてとても効果的なのです。

Story Agencyでは、企業と主に欧米の学生を「就業体験」としてマッチングするサービスを展開しています。海外学生の就業体験の受け入れに関心のある企業の方は、まずはお気軽にご相談ください。

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